/*?v=202011261426*/ /*?v=202011261426*/賢いレインウェアの選び方(1)「防水性」と「撥水性」~水を弾いていれば皆レインウェアなの?~ – コラム | レインコート・レインポンチョ通販『アメトハレ』| 自転車利用&おでかけに、おしゃれなレインウェア&雨具通販
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COLUMN(読み物)&ニュース 読み物 賢いレインウェアの選び方(1)「防水性」と「撥水性」~水を弾いていれば皆レインウェアなの?~

賢いレインウェアの選び方(1)「防水性」と「撥水性」~水を弾いていれば皆レインウェアなの?~

レインウェアや雨具、と聞いて、皆さんはどんなものをイメージするでしょうか?

コンビニで売っているような透明ビニールのコートの人もいれば、作業現場で雨の日に着るようなピカピカしたもの、あるいは音楽フェスで着ているようなファッショナブルなポンチョ、そしてもちろん本格登山で使用するような数万円もする高機能なものまで、近年ではさまざまな「雨を防ぐためのウェア」が見られますが、もちろん、これらはすべて雨具(レインウェア)です。

近年ではさまざまな「雨を防ぐためのウェア」が見られます。

それぞれ値段も違えば性能や、重視している特徴も大きく異なります。目的に合ったモデルを選ばないと、帯に短し襷に長し。宝の持ち腐れにもなってしまい兼ねません。

そこで雨とともに快適に暮らすことを100年近く考えてきたカジメイクでは、これから何回かに分けて、日常からプロ仕様まで、レインウェアの最新事情をもとに、賢い選び方についてご紹介していきたいと思います。

第1回目はレインウェアにとって最も重要な機能である「防水機能」の仕組みと違いについて。

レインウェアで最も大切な要素「防水性」と「耐水圧」

一言でレインウェアといっても、すべてがまったく水を通さない素材でできている、というわけではありません。

レインウェアの防水の仕組み

そもそも基本的にレインウェアは布地が縫い合わさってできた衣服であり、糸と糸の間はどれだけ密に織ろうとしても、水が通ってしまいます。このため、レインウェアは、生地の裏面に防水素材をラミネート(コーティング)し、隙間なく覆うことで、雨の浸透を防ぐ構造になっています。

ラミネート

ただこれだけでは、いくら生地が防水機能を持ったからといっても、縫い目からは水が通ってしまいます。そこで、レインウェアに完全な防水性能をもたせるために、さらに裏地の縫い目に沿ってシームテープという防水テープを貼ることで、水の浸入を防いでいます。(ウエルダー商品には一部を除き不要)。

裏地の縫い目に沿ってシームテープという防水テープを貼ることで、水の浸入を防いでいます。

ここまで作り込まれたレインウェアはすべて「完全な」防水性能をもったレインウェアかというと、まだ先があります。生地に施されたラミネートの種類や防水構造そのものの違いによって、どれくらいの水の圧力に耐えられるかが異なり、その程度によって防水性能には大きな差が生まれます。この、生地やその防水性を数値化したものを「耐水圧」といいます。

生地に施されたラミネートの種類や防水構造そのものの違いによって、どれくらいの水の圧力に耐えられるかが異なります。

生地やその防水性を数値化したものを「耐水圧」といいます。耐水圧とは、生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値で、レインウェアの生地がどれくらいの 水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。 例えば、耐水圧20,000mmであれば、生地の上に1cm四方の柱を立て、柱の中に水を入れて 20,000mm(20m) までの高さに入れた水の水圧に耐えられるということになります(JIS規格)。

具体的に例を挙げると、

  • 小雨:約500mm
  • 中雨:約2,000mm
  • 大雨:約10,000mm
  • 嵐:約20,000mm
  • 体重75kgの人が濡れた場所に座った場合:約2,000mm
  • 濡れた場所へ膝まずいている場合:約11,000mm
  • 一般的なナイロン傘の耐水圧:約200~500mm程度

となります。

耐水圧が10,000mmあれば普段使いでは十分な性能と言えそうですが、 過酷な本格登山などでは20,000mm以上が求められることもあるといわれています。

つまり雨を防ぐ上で最も大事なのは防水性能(耐水圧)なのです!

水を弾いているだけではレインウェアとはいえない!?

水を弾いているだけではレインウェアとはいえない!?

一方で、レインウェアじゃないのに生地に落ちた雨や水滴を弾いてくれるジャケットやパンツを見たことがあるでしょうか。一見すると、そうした衣類は水が生地の中に入っていないわけですから、すべてレインウェアだと思うかもしれません。ところが、こうした水滴を生地表面で弾く仕組みは「撥水」といい、もちろん雨を防ぐために必要な機能ではありますが、これがあっただけで防水、というわけではないのです。

撥水の仕組み

撥水の構造は、生地の表面に撥水剤(シリコン樹脂・フッ素樹脂)で繊維の一本一本を包み込ませ、疎水性にすることで表面に付着した水滴を玉状にはじかせる性能のことです。

表面に付着した水滴を玉状にはじかせる性能のこと。

生地の折り目の隙間が残るため、通気性は残っています。 撥水性がしっかりとしたレインウエアの場合、ついた水は水滴となってコロコロと落ちていきます。ちょっとした雨や、汚れであれば、ついても軽く振るだけで水分がとれます。

ただ、一般的なヤッケやウインドブレイカーのように撥水性のみが備わったジャケットは、少量の水であれば弾いてくれるものの、長時間もしくは強い水圧がかかるとすぐに水が生地の内部に染みてきてしまい、防水ジャケットとしては機能しません。

つまり水を弾く撥水性は、それ単体では防水機能はありませんが、防水性とセットで備わることで、レインウェアの快適度を劇的に向上させる役割をもっています。

長く使っていると撥水性は低下します

ご使用いただく環境や頻度によって差はありますが、繊維表面に加工された撥水効果は、徐々に低下します。

ご使用いただく環境や頻度によって差はありますが、繊維表面に加工された撥水効果は、徐々に低下します。

撥水性低下の原因

  • 汚れの付着によって水を弾きにくくなってしまう。
  • 着用頻度や洗濯回数の増加に伴い、撥水剤が生地から剥がれてしまう。

このため、撥水性を長続きさせるためにも使用後は乾いた布で水気をふきとり、汚れをそのまま放置せずこまめに洗濯してください。

低下した撥水性はどうやって回復させる?

低下してしまった撥水性はある程度回復させる事が可能です。

  • 撥水性の回復には市販の撥水スプレーを使用します。
  • 撥水スプレーに記載された使用方法をよく読みリペアをしてください。
  • 直射日光をさけ、日陰で干してください。そのまま放置しておくと劣化の原因のひとつとなります。
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